マイケルジャクソン ハイドロキノン

尋常性白斑の治療のためである

有名な歌手・マイケル・ジャクソンの肌にどんな印象を持っていますか？

マイケルジャクソン / Michael

彼は黒人ですが、１９８０年代半ばから、だんだんと 肌の色が明るくなり始め、注目を浴びました。

これに対して、

「白人のような肌に憧れて皮膚を脱色している」

マイケル真実あるいは偽り【書籍】

などと、 冷やかしの嘘情報がよく流れていたものです。

黒人が白人になるなどという事はありえません。

では、なぜ彼の肌の色は白くなったのか？

まず、彼が尋常性白斑という病気を患っていたからというのがひとつ目の理由です。

皮膚のメラニン色素を生成するメラノサイトが消失・機能停止することで、 皮膚の脱色が起こる、治りにくい皮膚病です。

この病気により白斑が全身の７０％を超えた場合、 正常な皮膚を脱色するために、ハイドロキノンモノベンジルエーテルを 使用する治療法があります。

正常な皮膚と白斑によってまだらになった肌の境目を均一にし、 目立たなくするのです。

ちなみに、この治療に使用されるハイドロキノンモノベンジルエーテルは、 ハイドロキノンとは別の成分です。

過去に、海外の美白化粧品に配合されていいたことはありましたが、 現在では、禁止され、一般の化粧品には含まれていません。

つまり、マイケル・ジャクソンの肌が白くなったのは、 尋常性白斑という病気によるもの、そして、治療に使用したハイドロキノンモノベンジルエーテルによる影響だったのです。

上記コンテンツでも書いたとおり、マイケル・ジャクソンが白斑の治療のために使用していたのは、 ハイドロキノンモノベンジルエーテルです。

名前は似ていますが、ハイドロキノンとは全くの別の成分です。

ハイドロキノンモノベンジルエーテルは、ハイドロキノンと比較して、毒性が強く、アレルギーや白斑の原因になります。

もちろん、ハイドロキノンに強力なメラニン抑制作用があるのは事実です。

ただし、一般の化粧品に配合できるハイドロキノンの濃度は５％未満ですし、 これが白斑の原因になるということは報告されていません。

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マイケル・ジャクソンの肌が白くなったのは、 ハイドロキノンモノベンジルエーテルによるものです。

この成分は、現在は、市販の化粧品には配合されていません。

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